<概 要>
この3日間のセミナーは、EASE StandardおよびオプションソフトであるAURA・EARSなどEASEファミリーの全てを網羅した基礎コースとなっています。対象は、EASE初心者の方です。
セミナーでは、EASE Standardが持つ機能の意味と使い方を学習し、さらにハンズオンの実習を行います。実習のために、受講者には約3週間前にオプションを含めたEASE Standardのフルパッケージ(30日間の期限付き)の配布を行いますので、受講者はプログラムをインストールしたPCを持参し、自分のPC環境で実習を行うことができます。
また、音響シミュレーションを理解するために必要な、建築音響およびスピーカー音響特性の基礎技術にも触れます。統計的音響シミュレーションと幾何音響シミュレーションの違い、スピーカーの音響特性の定義の仕方など、音響技術者としての知識を拡げることができます。

Day1は、EASE Standardのプログラム構造と作図から音響シミュレーションまでの一連の流れを学びます。
Day2は、より現実的な部屋の作図とスピーカクラスタの構築、そしてベーシックな音響シミュレーションを習得します。
Day3は、高度な音響シミュレーションとして幾何音響シミュレーション(音線法・虚像法)や可聴化について学習・体験し、仕上げとして課題となる部屋の作図と音響シミュレーションを行います。
セミナー修了時には、EASE Standardによる音響シミュレーション業務をスタートする準備が整います。セミナーで使用したスライドや各種EASE関連データは、受講時にUSBメモリーで配布しますので、受講後も復習や継続的学習が容易です。
本セミナーはAFMG社公認となっており、講師は、音響技術教育の第一人者である株式会社J.TESORI代表の栗山譲二が務めます。
※終了いたしました。次回のご参加をお待ちしております。
<詳 細>
日 時 | : | (全24時間 各日1時間休憩含む) |
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会 場 | : | 大田区産業プラザ(PiO)E会議室 東京都大田区南蒲田1丁目20-20 京浜急行「京急蒲田」駅より徒歩約3分 |
講 師 | : | 栗山 譲二(株式会社J.TESORI代表) |
受講対象 | : | 以下のような方に最適です。
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定 員 | : | 10名 ※定員になり次第締め切りさせていただきます |
教 材 | : | EASE Standard(30日間期限付きフルパッケージ 事前配布) オリジナル資料(当日USBメモリー配布) |
受講料 | : | 100,000円(税別) 特典: ・弊社よりEASE Standardをご購入いただいている方は、受講料が89,000円になります。(税別) ・受講後30日以内に、弊社よりEASE Standardをご購入いただくと、製品代金の10% を ディスカウントします。 ※1 1ライセンスにつき1度、いずれかの適用となります ※2 お申込み後、自動的に割引価格でご案内メールが届きます。 |
ご注意 | : | 事前配布のEASE StandardをインストールしたPCを必ず持参ください。 ※マウスのご持参をお勧めします |
<カリキュラム>
Day1 | |||
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1. | EASEのイントロダクション | EASEとは | AFMG社と各製品紹介 |
EASEの構造と各モジュール | Main, Edit, Eyes, Mapping, RayTracing, Probe, Vision | ||
EASEデータベース | マテリアルとスピーカーのデータベース参照と編集 | ||
オプションモジュール | AURA, EARS | ||
2. | 作図のイントロダクション | 基本要素 | Vertex, Face, マテリアルの設定 |
モデリングの基本操作 | Faceを作り、部屋をクローズする | ||
3. | 部屋の作図のエキササイズ | 例題による演習 | 部屋を作り、マテリアルを設定し、部屋をクローズする |
Room symmetryモード | |||
3D Shapes | |||
4. | 残響時間のシミュレーションと最適化 | 残響時間の定義と計算方法 | 統計音響学をベースとした計算方法(EyringとSabine) |
残響時間最適化 | |||
5. | AutoCADおよびSketchUpとのImport/Export | 操作方法 | IMEXモジュール |
Day2 | |||
6. | シミュレーションの準備 | SPの選択 | Spデータベースへのアクセス |
SPの配置 | 配置とAiming | ||
シミュレーションの場所 | SeatingArea, AudienceArea, Seatの配置 | ||
7. | EASE Mapping | オーバービュー | Standard MappingからAURA Mappingまで |
主要モジュール | Eyes, Mapping, RayTracing モジュールの解説 | ||
Standard Mapping | どのようなシミュレーションを行っているか、条件設定、結果の見方 | ||
例題による演習 | |||
8. | スピーカーデータとクラスター構築 | データフォーマットと見方 | SPKとGLLフォーマット |
クラスター構築方法 | 例題による演習 | ||
SpeakerLabについて | ソフトの概要解説 | ||
9. | ObjectとTablesについて | Objectとは | Objectとは何か、何ができるのか、使用のためのルール |
例題による演習 | |||
Tableとは | Tableとは何か、何ができるのか | ||
例題による演習 | |||
Day3 | |||
10. | 音響モデリングについて | 幾何音響学とは | Ray Tracing |
Mirror Images | |||
EASEの手法 | |||
EASEのモデリング要素 | 音源、境界、媒体、リスナー | ||
吸音(Absorption)について | |||
散乱(Scattering)について | |||
11. | EASE Ray Tracing | ハイブリッドメソッド | 概要、Impactとは |
インパルス応答の計算 | |||
Ray Tracing File | |||
Tailとは | |||
例題による演習 | |||
12. | AURA | AURA Mapping | 概要 |
シミュレーションの条件設定 | |||
AURAの散乱モデリングについて | |||
AURAのDiffuse Rainについて | |||
AURA Response | AURA Mappingとの違い | ||
IR(インパルス応答)計算 | |||
AURA Response Files(.RSP)とBinaural Files(.BIR) | |||
13. | シミュレーション機能の総括 | Standard Mapping | |
AURA Mapping | |||
Ray Tracing | |||
AURA Response | |||
14. | EARSによる可聴化 | 可聴化とは | 概要、IR、HRTF、Binaural等の解説 |
EARSの可聴化エンジン | オンライン:LAKE オフライン:EARS | ||
トランスオーラルとは | |||
15. | 修了演習 | 総合実習 | 課題となる部屋のモデリング |
スピーカーの選定 | |||
スピーカーを配置してシミュレーション実施 |