J.TESORI SOUND WORKSHOP

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デジタル技術基礎コース

こんな方にお勧め

オーディオシステムやPAシステムを構成する機器の知識があり、基本的なシステムならば自分でシステムアップができる
  アナログ機器は十分わかっているし、デジタル機器だって日々接していて苦じゃない
     でも、デジタルオーディオの基礎をちゃんとわかっているかというと、そうでもないと思う
         仕事のためにも、自分の探究心のためにも、そろそろきちんとデジタル技術を学習すべきかもしれない

期待できる成果

デジタルオーディオ機器や信号処理に関する基礎的な疑問がクリアになり、 IT技術によるネットワークオーディオ技術なども理解できる。 それにより、現場で起こりうるシステムトラブルの原因特定や、問題解決の足がかりを得ることができる。

JTSWトレーニングの特長

理論と体験の両方を重視したカリキュラムと、少人数制による密度の濃いトレーニング、講師とともに泊りがけで行う集中研修、など類を見ないユニークなものです。また、研修会場と宿泊部屋は同じ建物内、研修の合間にPCでの業務が可能なようにネットワーク環境を完備、そして食事や宿泊も快適な施設を選ぶなど、現役社会人にも参加しやすいコースです。

開催概要

日     時 2013年2月19日(火)13時開始~20日(水)15時終了(一泊二日)
第1回トレーニングは終了いたしました。次回のご参加をお待ちしております。
会     場 都市センターホテル(リーガロイヤルホテルグループ)
東京都千代田区平河町2-4-1(東京メトロ「永田町駅」「麹町駅」「赤坂見附駅」各駅より徒歩3分~8分)
受 講 料 55,000円(消費税別)
※費用に含まれるもの:宿泊費、研修中の全食事とソフトドリンク代、LAN使用料、研修資料
募集定員 20名(定員に達し次第締切らせていただきます)
  • <トレーニングの進め方>

    最初に各人のレベルを講師が把握し、その後少人数の班に分かれていただきます。研修は、講義や試聴は全体で行い、各章終了時に出される小テストの解答解説や質疑応答は、班ごとに講師が回って行います。研修の最後には修了テストを行い、講師による添削と所見を、後日各人に郵送します。

    <カリキュラム>

    1. 標本化と量子化

    Before
    標本化(サンプリング)周波数とビット数の意味、聴こえとの関係が漠然としか分かっていない。
    After
    標本化定理や量子化の意味や方法が理解でき、周波数帯域やダイナミックレンジとの関係を自ら導き出すことができる。

    2. 時間領域と周波数領域

    Before
    周波数特性は慣れ親しんでいるが、位相については未だはっきりした理解が出来ていない。
    After
    フーリエ変換とは何か、位相特性は何を表しているのか、複素平面とは何か、がイメージできる。

    3. デジタルオーディオフォーマット

    Before
    AES/EBU、ADAT、MADI、USB、FireWireなど様々な信号フォーマットがあるが、方式や実際の信号がどうなっているかわからない。
    After
    各フォーマットの違いが把握でき、目的にしたがってどう選べばよいか指針がたてられる。

    4. デジタルオーディオ機器

    Before
    アナログ機器の構造なら大体わかっているが、デジタルになると使うばかりになっていて消化不良と感じている。
    After
    AD/DA変換機やDSPの振る舞い、ワードクロックなどについて知識が深まり、デジタル機器の動作を大体は把握できる。

    5. デジタル信号処理

    Before
    デジタル機器の基礎となるデジタル信号処理は全く学習したことが無く、よく話題になるIIR/FIRフィルターなども言葉だけの知識である。
    After
    デジタル処理はシンプルな四則演算をもとになされていることが理解でき、さまざまなフィルタータイプの特性や聴こえへの影響をイメージできる。

    6. FFTと伝達関数

    Before
    PCによる音響測定はしたことはあるが、基本であるFFTについては深くはわかっておらず不完全燃焼気味である。
    After
    FFTの概念がわかると同時に、インパルス応答と伝達関数の関係も理解でき、ノイズキャンセリングや音場合成技術についてもイメージできる。

    7. ネットワークオーディオ

    Before
    イーサーネットを介したオーディオ伝送が急速に広まっているが、各社の製品説明だけではいまいち理解できない。
    After
    ネットワーク伝送の元になるパケット伝送の概念が明確になり、各社方式の違いが把握できる。

    8. データ圧縮

    Before
    MP3やAAC、ロスレスコーディングなどの仕組みは知らないし、音質にどう影響があるかピンと来ていない。
    After
    圧縮処理の概要を理解でき、聴こえとの関係もイメージできる。

    9. アドバンスドコースに向けて

    802.11AVB、マルチレート信号処理(Up/Down Sampling, Sample Rate Conversion, etc.)、DSD(1ビット)、などのイントロダクション。

     ※ 章の合間に簡単な聴能形成トレーニングを行います。