DDRC-24

DDRC24+Dirac画像

◆ 製品説明

DDRC-24 は、どなたでも簡単に理想的な室内音響補正が行えるDirac Live®アルゴリズムと、miniDSPが誇る豊富なデジタル信号処理機能を一体化した製品です。信じられないほどコンパクトな本体には、アナログ・デバイス社の高性能浮動小数点 DSP “SHARC プロセッサー” が搭載されており、マトリクスミキサー、PEQ、クロスオーバー、ディレイ、コンプレッサーなどの処理に加え、自動ルームEQの Dirac Live® を統合しています。ステレオフルレンジからサブウーファーを用いた2.1チャンネル、さらには ステレオ2 ウェイスピーカーまでのシステム構築とルームEQなどが、これ1台で可能です。

導入方法は極めて簡単で、最初に構築したいスピーカーシステムのベース設定を、付属のプラグインソフトのクロスオーバーやPEQを用いて行います。その後、Dirac Live®を立ち上げ、指示に従って部屋の音響測定を行います※。最後に、ターゲットの周波数応答カーブを入力すれば最適なルームEQフィルタリングが出力され、同時に本体にダウンロードされます。

入出力は、アナログに加え最大 192 kHz の双方向 USB オーディオストリーミングと TOSLINK デジタル入力を搭載しています。

DDRC-24には、専用のプラグインソフトであるDDRC-24プラグインに加えて、miniDSP 2×4 HDプラグインも付属しており、プラグインを変更することで、DDRC-24の内部DSPをminiDSP 2x4HDモードで使うことができます。プラグインの切り替えは、それぞれのプラグインのGUIに付いている切り替えボタンで行います。

※音響測定には、UMIK-1UMIK-2(別売)が必要です。

DDRC-24_ブロック図

◆ 技術仕様

  • ADSP21489 400MHz SHARC DSP浮動小数点エンジン
  • USB制御および双方向オーディオストリーミング用のXMOS Xcore200
  • 24ビットADC / DAC分解能
  • Dirac Live®による室内音響補正機能及びminiDSPプラグインによる各種信号処理機能理機能
  • Toslink光デジタル入力、不平衡RCA入出力
  • USBオーディオクラス2、ASIOドライバを使用したオーディオストリーミング
  • miniDSP IR remote 対応

◆ 付属品

  • 本体
  • IR remote
  • 12V電源
  • USBケーブル
  • オリジナル日本語ユーザーマニュアルPDF(保証書付)
  • ソフトウェアクーポン※
    ※必要なソフト(Dirac Live®、DDRC-24プラグイン他)をダウンロードする際に使います

◆ ダウンロード(英語)

>>Device Consoleについて

ご注意
  • Dirac Live®の音響測定を実行する際、UMIK-1UMIK-2(別売り)が必要です。
  • Dirac Live®の最適フィルター生成の際、インターネット接続が必要です。
DDRC-24は、ルームEQとスピーカーシステム構築のためのDSPです。ハードウェア本体にはスウェーデンDirac Research社のDirac Live ソフトウェアがバンドルされ、さらにminiDSP 2×4 HDの主要な信号処理機能が付いてきます。
Dirac Liveは、リスニングルームの音響測定から高度なルームEQの生成までを自動化したソフトウェアです。また、DDRC-24の信号処理ハードウェアは、Dirac Liveで作られたルームEQフィルターを忠実にリアルタイム処理します。
本体を音源とパワーアンプの間に挿入し接続するだけで、どなたでも簡単に理想的なルーム補正を行える画期的な製品です。

Dirac LiveのルームEQの実力を簡単にご紹介しましょう。下図の振幅周波数特性は、Dirac Liveによって補正フィルターをかけた様子を示しています。上から順に、ターゲットカーブ、補正前、補正後です。
振幅周波数特性3パターン画像
また、Dirac Liveでは、インパルス応答についてもそれぞれを確認できます。
インパルス応答3パターン画像
この理想的な補正効果は、Dirac Live 独自のMixed –Phase filterによって実現されます。

それでは、この素晴らしい特性を手に入れる方法を、以下順を追ってご紹介しましょう。

  1. 接続
  2. 測定のための準備
  3. 測定
  4. フィルターデザイン
  5. 補正フィルターの生成
  6. フィルターのダウンロードとマネージメント
  7. DDRC-24の操作方法
  8. DDRC-24/miniDSP 2×4 HDの比較表

1.接続

<接続例>
DDRC-24_音響測定図
UMIK-1は別売りです。

2.測定のための準備

パソコンのDirac Liveソフトをスタートさせると下図のような画面が表示されます。
スタート画面画像
基本的な操作は、画面左のScreen selection tabsに示されていて、上から順に進んでいけば、機器の設定から音響測定そして最終的なルーム補正を実行できます。
  • Sound System tab : 測定用テスト信号をコンピューターからDDRC-24に送るように設定します
  • Mic Config tab : UMIK-1をコンピューターに音を取り込むための測定マイクに設定します
  • Output & Levels tab : テスト信号のスピーカー出力レベルとマイク入力レベルを設定します

3.測定

測定は、Measurements tabで行います。試聴ポイントを中心に9ポイントで測定します。
測定画像

4.フィルターデザイン

補正前・ターゲット・補正後の振幅周波数特性が表示できます。下図は、補正前の特性例です。
振幅周波数特性画像
振幅周波数特性の代わりにインパルス応答を表示することもできます。振幅周波数特性と同様に、補正前と補正後のインパルス応答を切り替えて表示することができます。
インパルス応答画像
DiracLiveソフトは、フラット特性を目安としたデフォルトターゲットカーブを赤色で表示します。
デフォルトターゲットカーブ画像
自分好みのターゲットカーブを作るには、アンカーポイントを使って調整します。
ターゲットカーブアンカーポイント画像

5.補正フィルターの生成

補正フィルターの計算が終了した時点で、補正後の振幅周波数特性が緑色で表示されます。インパルス応答も同様に表示できます。
補正後の振幅周波数特性画像

6.フィルターのダウンロードとマネージメント

DDRC-24は、内部に4つのフィルターペアをセットできます。
DDRC-24-Diracフィルター画像

7.DDRC-24の操作方法

所望の補正フィルターがダウンロードされれば、コンピューターは必要ではなくなり、DDRC-24プロセッサーからコンピューターを切り離すことができます。その後は、純正のminiDSP IRリモコン(別売)での操作がお勧めです。以下が操作できる主な機能です。

  1. マスターボリューム
  2. マスターミュート
  3. ソース選択
  4. DiracLive フィルターのオンオフ
  5. フィルターセットの選択

>> miniDSP 2×4 HDとの比較表はこちら
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