Flex Eightは、コンパクトなボックスに多くの信号処理と有機液晶パネルをパッケージした、2入力8出力の新しいFlexシリーズDSPです。
最大の特長は、これまでのminiDSP製品では困難だった1台で4Wayステレオシステムを構築できることです。
また、プラグインは、次世代バージョンのDevice Console対応となっています。
◆ 製品説明
miniDSP Flex Eight(以下Flex Eight)は、伝統のminiDSP 2×4(販売終了)、miniDSP 2×4 HDシリーズに続く第3世代に当たるFlexシリーズの中の特別なDSPです。
Flexシリーズ同様に強力なSHARC 浮動小数点プロセッサーを搭載すると共に、Dirac Live®を搭載するためのソフトウェアオプションも用意されています。また、8チャンネルの出力に対応することで、1台で完全な4Wayステレオシステムの構築が可能です。
製品の大きさや見た目は、Flexと同じです。フロントパネルには有機液晶パネルを配備し、純正IRリモコンが付属します。
入力はデジタルのみで、S/PDIF・TOSLINK・USBオーディオ・Bluetooth (LDAC/apt X対応)を搭載しています。Flexとの大きな違いは、出力部に8つのアナログ端子(RCA)を搭載していることです。
Flex Eightの信号処理は、Device Console(デバイスコンソール)と呼ばれる新しい統合型プラグインソフトウェアで設定します。これまでのプラグインソフトは、製品別に用意されていました。しかし、Device Consoleでは、USBでつながった複数のminiDSP製品を自動認識し、Device Console上で製品を選択すれば製品に対応したプラグインが立ち上がります※。
※Device Consoleについては、製品付属のオリジナル日本語マニュアルをご覧ください
Flex Eightの信号処理は、パラメトリックEQ、クロスオーバー、高度なバイカッドプログラミング、各出力チャンネルの遅延機能などを含んでいます。また、入力チャンネルにはFIRフィルターを搭載しており、位相補正EQや逆特性フィルターなどの構築も可能です。それらの詳細については、製品付属のオリジナル日本語マニュアルに詳しく記載しています。
Flex Eightは、カスタムスピーカー製作をされているDIYオーディオ愛好家の方に、大変便利にお使いいただけるDSPです。製作されたスピーカーを最適に鳴らすための、ご自分だけのカスタムデジタルネットワーク構築に必要な全ての信号処理機能が備わっています。既存スピーカーをお持ちの方にも、タイムアラインメントやクロスオーバー変更など、ファインチューニングDSPとしてお使いいただけます。
入力部には合計4,096タップまでのFIRフィルターを搭載し、DSPチップには32bit/96kHz処理のSHARCを採用していますので、ディープな音響信号処理マニアの方にも十分にご満足いただけます。
また、定評のあるルームEQソフト「Dirac Live®」をオプションで簡単に組み込むことができます。
◆ 技術仕様
- プロセッサー:32bit/96kHz 浮動小数点 400MHz アナログデバイス SHARC DSP
- マルチコアUSBプロセッサー XMOS
- Bluetooth ストリーミング:LDAC™/aptX™ HD/aptX™/AAC/SBC
- 入力:ステレオデジタル(USB Audio/ SPDIF/Optical/Bluetooth、20kHz~216kHzのサンプルレートをサポート)
- 出力:アナログ出力(アンバランスRCA)×8
- FIRフィルター(入力chに搭載、合計タップ数 4,096)
- オプション:Dirac Live®ルーム補正※
- 有機EL搭載フロントパネルコントローラー
◆ 付属品
- 本体
- IRリモートv2
- 12VユニバーサルACアダプター
- ソフトウェアクーポン: Device Console(プラグイン)をダウンロードする際に使います
- オリジナル日本語マニュアルPDF(保証書付)~別途メールにて送付
◆ 参考(英語)
- 製品パンフレットPDF
- ユーザーマニュアル(日本語マニュアルは製品に付属します)
- Dirac Live®ユーザーマニュアル(日本語マニュアルは製品に付属します)
LDAC™ Bluetooth対応
LDAC™ は、Sony の新しいCODECで、通常の3倍の情報量を持つ高品質ワイヤレスオーディオストリーミングです。miniDSP FlexのBluetoothは、そのLDAC™に対応しています。LDAC™の詳細については、Sony LDAC™ ページ(別サイト)を参照してください。
以下は、世界最高の精度を持つオーディオアナライザー Audio Precision APx555 で、LDAC™ BluetoothとAAC Bluetoothを測定した結果です。音源は24bit/96 kHz です。
LDAC™の方が、高調波歪みがほとんどなく、かつノイズレベルが低いことが分かります。LDAC™の高音質オーディオを、miniDSP Flexでぜひお楽しみください。
Dirac Live®とは
私たちは皆、素晴らしいサウンドを愛しています。しかし、それを手に入れるために音響測定エンジニアにならなければいけないとすると、それは現実的ではありません。Dirac Live®は、ソフトウェアで実現した測定エンジニアであり、かつシステムチューナーです。Dirac Live®を起動すれば、画面上の指示にしたがってマイクを移動するだけで、高精度な音響測定結果(伝達関数とインパルス応答)を得ることができます。その後、自動EQアルゴリズムが、リスニングエリア全体の周波数と時間の偏差をインテリジェントに補正してくれます。