miniDSP Flexは、コンパクトなボックスに多くの信号処理と有機液晶パネルをパッケージした、2入力4出力のオーディオシステム構築のベースとなるDSPです。入出力端子が異なる2製品(FlexおよびFlex TRS)があり、FlexはRCAアンバランス入出力、Flex TRSはTRSバランス入出力となります。
最新のSHARCプロセッサーを搭載しており、miniDSP伝統の信号処理に加え、オプションでDirac Live®を組み込むことができます。
入力ソースは、通常のアナログおよびデジタルに加え、LDAC対応のBluetoothを搭載しています。
◆ 製品説明
miniDSP Flexは、伝統のミニボックスDSPであるminiDSP 2×4、2×4 HDシリーズに続く第3世代に当たる製品です。miniDSP 2×4 HDと同様に強力なSHARC 浮動小数点プロセッサーを搭載すると共に、入出力構成と操作性を拡張しています。 また、Dirac Live®を搭載するためのソフトウェアオプションも用意されています。 フロントパネルには、これまでのシリーズにはなかった有機液晶パネルが搭載され、より使いやすくなっています。純正IRリモコンも付属します。入力ソースは、従来のアナログおよびデジタル(S/PDIR、TOSLINK)、USBオーディオに加え、新たにBluetooth ストリーミング入力を搭載しました。Bluetoothは、最新のLDAC/apt X にも対応しています。入出力端子は、FlexはRCAアンバランス、Flex TRSはTRSバランスを搭載しています。 miniDSP Flex の信号処理は、miniDSP 2x4HDと同じプラグインソフトウェアで実行されます。パラメトリック EQ、IIR & FIR フィルター、クロスオーバー、高度なバイカッド プログラミング、各出力チャンネルの遅延機能などがminiDSP 2×4 HD Pluginとして提供されます。オプションとして、世界初のフルレンジ (20~20kHz)ルーム補正システムである Dirac Live® を組み込むことができます。 miniDSP Flexは、コンパクトなデジタル ステレオ プリアンプから、サブウーファーの統合と最適化、アクティブスピーカー、ホームシアター、レコーディングスタジオに至るまで、さまざまな用途に使用できます。
◆ 技術仕様
- プロセッサー:32bit/96kHz 浮動小数点 400MHz アナログデバイス SHARC DSP
- マルチコアUSBプロセッサー XMOS
- Bluetooth ストリーミング:LDAC™/aptX™ HD/aptX™/AAC/SBC
- 入力:ステレオデジタル(USB Audio/ SPDIF/Optical/Bluetooth、20kHz~216kHzのサンプルレートをサポート)、ステレオアナログ(Flex:RCAアンバランス、Fles TRS:TRSバランス)
- 出力:デジタル(USB出力)×4、アナログ出力(Flex:RCAアンバランス、Flex TRS:TRSバランス)x4
- USBオーディオ録音機能:4ch出力をUSBオーディオ経由でDAWへ録音可能
- オプション:Dirac Live®ルーム補正※
- 有機EL搭載フロントパネルコントローラー
- Dirac Live®ソフトウェアは、miniDSP社サイトでのみ販売しております。お客様ご自身でminiDSP社サイトを訪問され、そこでご購入ください(定価199USD、2022年8月現在)。ご購入方法、インストール方法については、製品付属の日本語マニュアルに記載しております。
- Dirac Live®を使用するためのプラグインソフトウェアは、DDRC-24プラグインとなります。ただし、miniDSP 2x4HDプラグインを使った元のFlex信号処理への切り替えも簡単にできます。
- Dirac Live®をインストールすると、使用するプラグインソフトウェアはDDRC-24となります。
- Dirac Live®の音響測定を実行する際、専用音響測定マイクとして別売りのUMIK-1あるいはUMIK-2が必要です。
- Dirac Live®の最適フィルター生成の際、インターネット接続が必要です。
◆ 付属品
- 本体
- IRリモートv2
- 12VユニバーサルACアダプター
- ソフトウェアクーポン: プラグインをダウンロードする際に使います
- オリジナル日本語マニュアルPDF(保証書付)~別途メールにて送付
◆ ダウンロード(英語)
- 製品パンフレット
- ユーザーマニュアル(日本語マニュアルは製品に付属します)
- Dirac Live®ユーザーマニュアル(日本語マニュアルは製品に付属します)
- ユーザーマニュアル(Device Console版)
- ユーザーマニュアル(with Dirac Device Console版)
LDAC™ Bluetooth対応
LDAC™ は、Sony の新しいCODECで、通常の3倍の情報量を持つ高品質ワイヤレスオーディオストリーミングです。miniDSP FlexのBluetoothは、そのLDAC™に対応しています。LDAC™の詳細については、Sony LDAC™ ページ(別サイト)を参照してください。
以下は、世界最高の精度を持つオーディオアナライザー Audio Precision APx555 で、LDAC™ BluetoothとAAC Bluetoothを測定した結果です。音源は24bit/96 kHz です。
LDAC™の方が、高調波歪みがほとんどなく、かつノイズレベルが低いことが分かります。LDAC™の高音質オーディオを、miniDSP Flexでぜひお楽しみください。
Dirac Live®とは
私たちは皆、素晴らしいサウンドを愛しています。しかし、それを手に入れるために音響測定エンジニアにならなければいけないとすると、それは現実的ではありません。Dirac Live®は、ソフトウェアで実現した測定エンジニアであり、かつシステムチューナーです。Dirac Live®を起動すれば、画面上の指示にしたがってマイクを移動するだけで、高精度な音響測定結果(伝達関数とインパルス応答)を得ることができます。その後、自動EQアルゴリズムが、リスニングエリア全体の周波数と時間の偏差をインテリジェントに補正してくれます。
miniDSPプラグインソフトの信号処理
miniDSP社伝統の信号処理機能は、miniDSP Flexにおいても従来通りプラグインソフトウェアとして提供されます。USBケーブル経由で本体とシンクするだけで、豊富なEQやクロスオーバー、コンプレッサー/リミッター、そしてマトリクスミキサーを使って、自分だけの理想のオーディオを実現してください。