SHDは、miniDSP社の数ある製品の中で、トップクラスの信号処理とストリーミングオーディオ機能を搭載したDSPです。最新のSHARCプロセッサーを搭載することで、Dirac Live®ルーム補正とminiDSPプラグイン信号処理のフルセットを搭載すると共に、ARMプロセッサーを新たに追加することで、総合音楽再生ソフトRoonへの対応と、ストリーミングソフトVolumioを搭載しています。SHDは、ネットワークストリーマーの新時代到来を告げるminiDSP渾身の製品になっています。
◆ 製品説明
SHDは、世界最高峰のルーム補正プログラムであるDirac Live®を搭載したSHD(Streaming High Definition)デジタルオーディオプロセッサーです。miniDSP社は、長年にわたり育んできたDirac Live®実装の豊富な経験をさらに進化させ、そこにDSPベースのネットワークストリーマー技術を盛り込んでSHDを開発しました。
SHDは、総合音楽再生ソフトRoon に対応しており、Roon Readyネットワークプレーヤーとして認定されています。
また、人気の高いオープンソースのネットワークストリーマーソフトであるVolumio(別サイト)も搭載しています。インターネットラジオやSpotify、パソコンに保存された音楽など、さまざまなソースの音楽ファイルにアクセスすることが可能です。さらに、本体リアパネルには、USBメモリースティックに保存された音楽再生用のUSBインターフェースも搭載しています。
SHDの接続構成は、アナログおよびデジタルの入出力を標準で備えています。
入力は、3系統のデジタルステレオ、2系統のアナログステレオを搭載しています。出力は4チャンネルあり、アンバランス(RCA)およびバランス(XLR)のアナログ、およびSPDIFデジタルに対応しています。また、USBオーディオによる入出力も可能です。
信号処理は、Dirac Live®に加え、チャンネルあたり10バンドのパラメトリックEQ、最大48dB/オクターブのクロスオーバー、コンプレッサー/リミッター、2x4マトリックスミキサーなど、パワフルかつユーザーフレンドリーなminiDSPオリジナルの信号処理ソフトウェアがフルセットで含まれています。
サブウーファーの統合から2ウェイアクティブスピーカーまで、様々なオーディオシステムに対してユーザーは最高峰の音に向けチューニングができます。
◆ 技術仕様
- プロセッサー:32bit 浮動小数点 400MHz アナログデバイス SHARC DSP
- 32bitオーディオコンバーター:AKB5574 / AKB4490EQ
- Dirac Live®ルーム補正搭載
- ネットワークオーディオストリーミング用クアッドコアARMプロセッサー : Roon ReadyとVolumioを搭載
- 入力:ステレオデジタル(USB Audio/AES-EBU/SPDIF/Optical、32kHz~216kHzのサンプルレートをサポート)、ステレオアナログ(バランスXLR、アンバランスRCA)
- 出力:デジタル(SPDIF出力、24bit/96kHz)×4、アナログ出力(バランスXLR、アンバランスRCA)×4
- USBオーディオ録音機能:4ch出力をUSBオーディオ経由でDAWへ録音可能
- 有機EL搭載フロントパネルコントローラー
◆ ダウンロード(英語)
- 製品パンフレット
- ユーザーマニュアル(日本語マニュアルは製品に付属します)
- Dirac Live®ユーザーマニュアル(日本語マニュアルは製品に付属します)
- ユーザーマニュアル(Device Console版)
◆ 付属品
- 本体
- IRリモートv2
- USB Wifi 2.4GHz アダプター
- Dirac Live®ライセンス※
- ラックマウントキット (標準1RU)
- ソフトウェアクーポン: Dirac Live®、SHDプラグイン他をダウンロードする際に使います
- オリジナル日本語マニュアルPDF(保証書付)~別途メールにて送付
- Dirac Live®の音響測定を実行する際、専用音響測定マイクとしてUMIK-1あるいはUMIK-2(別売り)が必要です。
- Dirac Live®の最適フィルター生成の際、インターネット接続が必要です。

Dirac Live®とは
私たちは皆、素晴らしいサウンドを愛しています。しかし、それを手に入れるために音響測定エンジニアにならなければいけないとすると、それは現実的ではありません。Dirac Live®は、ソフトウェアで実現した測定エンジニアであり、かつシステムチューナーです。Dirac Live®を起動すれば、画面上の指示にしたがってマイクを移動するだけで、高精度な音響測定結果(伝達関数とインパルス応答)を得ることができます。その後、自動EQアルゴリズムが、リスニングエリア全体の周波数と時間の偏差をインテリジェントに補正してくれます。
Roon Readyとは
Roon(別サイト)は、総合音楽再生ソフトとして世界で最も有名です。音楽を再生するだけでなく、データベースからの音楽情報の表示、ストリーミングサービスとの連携、ハイレゾオーディオへの対応、DSP処理との連携、など多くの機能を提供します。
Roon Readyとは、Roonの公式認定機器であることを示します。つまり、Roon はminiDSP SHDを自動的に検出しますので、ユーザーは両者を簡単に接続できます。
miniDSPプラグインソフトの信号処理
miniDSP社伝統の信号処理機能は、miniDSP Flexにおいても従来通りプラグインソフトウェアとして提供されます。USBケーブル経由で本体とシンクするだけで、豊富なEQやクロスオーバー、コンプレッサー/リミッター、そしてマトリクスミキサーを使って、自分だけの理想のオーディオを実現してください。