APx500 Flex （以下、Flex）は、ベース製品とオプションPACKで構成されています。ベース製品は必須です。
なお、APx500ソフトウェアのバージョンアップの延長を保証する、メンテナンス契約もご用意しています。
各測定項目の詳細は、APx500 Flex デモソフト内のオンラインHelp（英語）をご覧ください。デモソフトのインストール方法などの詳細は、APx500 Flexお試しページをご覧ください。
※Flex使用にあたっては、最初にAPx500ソフトウェアをWindowsパソコンにインストールしてください。

◆ APx500 Flexベース

プロオーディオ機器やサウンドシステム全般のメンテ、故障診断、性能評価など、プロオーディオおよび民生オーディオ問わず、どのような機器の測定にも適しています。同時に測定したいチャンネル数によって、2ch/4ch/8chと３種類の製品からお選びください。
  • レベル / ゲイン / THD＋N測定、波形＆FFTモニター、インピーダンスやビビリ音テストなどの各種スピーカー試験など、プロオーディオの現場に必要十分な測定モジュールが搭載されています。
  • 測定項目別の個別測定以外に、複数の測定モジュールを組み合わせた測定シーケンスを組み、それらを一括で測定することも可能です。
  • 電子機器対象のオーディオ信号測定は、時間領域での高精度測定を基本とし、スピーカー測定はAP独自のチャープ信号を用いた周波数領域での測定を行います。

＜ベース製品搭載測定モジュール一覧＞

※以下一欄表はAPX-FLEX-2CHの例です。APX-FLEX-4CHとAPX-FLEX-8CHは、チャンネル数のみ4ch、8chに変わります。
APX-FLEX-2CH 説明
2 channel ASIO interface ASIOインターフェース搭載
File Analysis WAVファイルなどファイル分析
Sequence Mode 複数の測定項目の順序付けと、個別および一括測定
Input Signal Monitors
(including FFT monitor)		 入力信号の、波形・FFTによる周波数分析・数値表示などのリアルタイムモニタリング
Level & Gain 信号レベルとゲインの測定
THD+N 全高調波歪＋ノイズの測定
Loudspeaker Production Test
(including Rub & Buzz)		 ■ スピーカー試験
RMSレベル、相対レベル（1kHz）、位相、全高調波歪、全高調波歪積（Distortion Product Ratio ＆ Level）、Rub and Buzz（ビリツキ試験、クレストファクター、ピーク比）、IR測定、インピーダンス（Mag、Phase）、Thiele-Small、波形取得
Stepped Frequency Sweep ■ ステップド周波数スイープ
RMSレベル、相対レベル（1kHz）、全高調波歪＋ノイズ（Ratio、Level）、全高調波歪（Ratio、Level）、全高調波歪積（Distortion Product、Ratio ＆ Level）、SINAD（Signal to Noise and Distortion） 、ピークレベル
Pass / Fail Measurement Flexの測定結果とは無関係に、使用者が合否を書き込むタイミングをシーケンスに与えます
Signal Acquisition Measurement 信号の取得とファイル化

◆ オプションPACK

● APX-FLEX-PACK-2

デジタル卓やマトリクスなど、多チャンネル機器を測定する際に、SN比やクロストークなどの測定の手間を省き、測定スピード向上を図っており、特にプロオーディオ分野にお勧めのオプションパックです。また、Frequency response測定では、AP独自のチャープ信号（スイープ正弦波）を用いて、周波数領域で各種測定を一瞬のうちに行います。
搭載されている測定項目は、ベース製品の基本測定モジュールのマクロ命令セットのような項目と、新しい測定項目が搭載されています。

● APX-FLEX-PACK-3

主に、LSIデバイスメーカー向けのもので、AD/DAコンバーターの測定を主とした測定モジュールのパックです。

● APX-FLEX-PACK-4

主にスピーカーメーカー向けのもので、開発・生産時のスピーカー測定のための音響信号測定のパックです。

＜APX-FLEX-PACK-2 の搭載測定モジュール一覧＞

APX-FLEX-PACK-2 説明
Crosstalk クロストーク測定
Crosstalk sweeps ステップド周波数スイープを用いたクロストーク測定
DC level DC（直流）レベル測定
DC level sweep DCレベルのステップドスイープを用いたDCレベル測定
DUT delay DUTの遅延時間（レイテンシー）測定
Frequency 周波数測定
Frequency response チャープ信号を用いた周波数応答測定
Interchannel phase チャンネル間位相差測定
Level ratio 基準チャンネルに対する各チャンネルのレベル比
Measurement recorder RMSレベル、THD＋N、THD、などの測定値を長時間記録します
Noise ノイズレベル測定
Noise recorder ノイズレベル測定の長時間記録
Q-peak noise ITU-R BS 468-4に基づくノイズレベルの測定
SNR SN比の測定
SINAD Signal to Noise and Distortion
Stepped level sweep ■ ステップドレベルスイープ
RMSレベル、ゲイン、全高調波歪＋ノイズ（Ratio、Level）、全高調波歪（Ratio、Level）、全高調波歪積（Distortion Product、Ratio ＆ Level）、SINAD（Signal to Noise and Distortion） 、ピークレベル、平均ジッターレベル

＜APX-FLEX-PACK-3,4 の搭載測定モジュール一覧＞

APX-FLEX-PACK-3 APX-FLEX-PACK-4
Continuous sweep Acoustic response
Digital error rate Bandpass frequency sweep
Dynamic range (AES17) Bandpass level
IMD Bandpass level sweep
IMD frequency sweep Cumulative spectral decay
IMD level sweep Impedance/Thiele-Small
Input sample rate Modulated noise
Maximum output Polar plots
Maximum output
(CEA-2006)		 Transfer function
Multitone analyzer
Regulated frequency sweep
Signal analyzer
Q-peak noise

◆ メンテナンス契約

APx500ソフトウェアは、随時バージョンアップされます。ベース製品購入時には一年間の無償アップグレードが保証されますが、それ以降もアップグレードを行いたい場合には、２年延長（SW-EXT-3）、４年延長（SW-EXT-5）の２パターンのメンテナンス契約をご用意しています。
また、ベース製品購入時とは関係なく、いつでもメンテナンス契約を行うこともできます。その場合は、１年間（SW-MAINT-1）、３年間（SW-MAINT-3）、５年間（SW-MAINT-5）と３パターンのメンテナンス契約が可能です。価格はこちらをご覧ください。
※保証期間開始日は、日本総販売代理店であるコーンズテクノロジー（株）から弊社に出荷された時点となります。

◆ 製品取り扱いの際のご注意

製品はUSBドングルでご提供します。USBドングルの破損、紛失等については、お客様の責任となります。
製品の交換や再支給等はいたしかねますので、お取り扱いや保管には十分にご注意ください。